waterliliy wander解説

さて、随分と暖かくなってててて、アツイわぁっ!いったい何なのこの頃のお天気。着る物に迷いまくってお出かけできひんわ。のpapaさんです。でもおでかけするけど。あらあらうふふ
てことで「睡蓮」の解説を。これでかのさんとべあがれへ背景のお返事にもなれば、と。

描いた事が無い事を描く

実はこういう暗めのお話は、好きな割には描いたことが無くてちょっと戸惑いました。当然なお話ですが描いたことが無いものは描き方がわからない、ということでしてラフから下書きまで何度もやり直し、下書きしてからも何度も描き直してやっとペン入れしました。ペン入れもなんかねぇ、要領を得ない感じでいつもと違いましたね。何でなんでしょ。
さて、お話は最初は「幸運の睡蓮」だったんですけど、結局「不幸を呼ぶお花」になっちゃいました。2P目で切ればちゃんと「幸運の睡蓮?」くらいにはなってるはず。(笑
一応、ページごとに「起、承、承、転、結」になってます。承が二つあるのは男女二人描いちゃったから。えへへ。男性は電車に轢かれていただくことは決まってたんですけど、女性は困った。結局、落下していただくことに。これがまた描けなくて困った。ちゃんと落ちてるように見えてればいいな、と思います。

技術とか無いですけど

ちょこっと解説。

1Pの風景。
これ以外にはpapaさん、背景をしっかり描いてません。まあ、今までの漫画もそうなんですけど。また人物も同様です。「見せゴマ」はしっかり描きますが、他は流れ重視ですっとばします。良いんだろうか。でも目を引くところとそうでないところはメリハリをつけたほうが読みやすいんじゃないかなぁ、と思ってそうしてます。
その分、見せゴマは気合いれて描いております。だいたい、風景ってのは「風景画」というジャンルがあるように、それだけで結構見せられるのですよね。ペン一本で描かなきゃならんので色んな本を参考にしながら描いております。古びた石橋と向こうに見える建物の対比、水面に浮かぶ睡蓮が次のコマの睡蓮に流れるように考えてます。そう見えますか?
逆にその他のコマの背景は「こんな状況」てのが説明できればもういいかな、くらいなものです。鉄橋の上とか高い所とか。僕らは漫画をコマで読みますが、それ以前に全体をパっと見るので、状況説明の背景もひとコマあれば解ったりしますよね。後は画面全体の白黒のバランスなんかを見ながら、中間トーンで構成したりタッチを入れたり、雰囲気重視で描いてます。「この辺、足りないゾ」て指摘があったら教えて。


ペンタッチというか線なんかについてですが、papaさんは一気に線が引けません。いや、引けますがタッチが出せません。筆圧が超軽いてのも原因かもしれません。だもんで、あとからレタッチしてます。
下の絵は背景が墨ベタなので、タッチはサラっと流してます。本来はこういう弱い線なのですね、papaさんの線は。そこに上の絵のように線を太らせたり、影をつけたりレタッチするわけです。仕上げ段階で入れていきます。
こういう作業にはデジタルが向いてるよな、とか最近思います。アナログは一発勝負なのでやっぱり気がひけたりして思い切って描きにくいところがありますよね。今回も作業中に「ええと、取り消しボタン…」とか何度か思いかけたのはナイショだ。

次は

何を描きましょうか。コマ割りとかもっと凝って見たい気もします。まあ、思いつくまま。では。