漫画が描けないのでイラストを描いたよ!

ええ、だいぶ寒くなってきましたね。寒くなると海にアザラシがやってきます。あれは良い物です。なに、殺して食べようってんじゃありません。なんというかそこにある風情を楽しむっていうんですか、あれは良い物です。
ナニを言ってるんだオレは、のpapaさんですまいどー。
最近ちょくちょく作品の制作過程を公開する方がいらっしゃいましたので、papaさんも便乗してひとつ。
あ。でも動画撮影環境とかないし。ただ、描いてる過程をスキャンしただけだし。うっひょー、手抜き。

フリルが描きたかったのよ

フリルって良いですね。描くのは難儀ですけど。
描き出した理由は、シグノってお絵かき用ボールペンの白を買ったので、どれくらい実用になるのか、「白で描く」ことができるなら、白墨汁を買っちゃおうと思ってるので、その可能性を探りたい、てことで。

まずはポーズを決めて下描き。んでピグマでペン入れ。下描き線は消してません。ちょっと白飛びもしちゃってますが、まあ見えると思います。カナーリ修正しながら描いてます。これは背中を逆ぞりにしたような、んで腰を少し捻ったポーズを描きたかった(描きながら理解していく)ので、そこは修正をかなり入れました。お尻のラインの修正跡が見えますね。
papaさんは、イッパツで思ったポーズが描けることはまあ無いです。イメージで描き出して、ラフを描きながらあーでもないこーでもないって何枚か描いてからやっと決まります。

これがラフです。まったくポーズが違いますね。このポーズだと胸のレースが描けませんし、以前にも描いたことがあるんですね、これ。

だから修正しました。あと、前髪がひらりとめくれてるところも描きたかったので。いったんポーズを決めたら、もう修正はしません。ちうかできません。だから最初にしっかり検討します。

次に細かいところを描き込んで、背景に墨べたを入れます。そしていよいよシグノの白でも描き込んでいきます。主にベタ面に拡がる髪の毛の流れとか、明るくしたいところ、瞳などに白を入れたりさらにペン入れしたりしながら描き込んでいきます。
モノトーンで描く場合、白を入れるというのはハイライトを描く以外には、「消す」「削る」という感覚で描きました。描き込みすぎて暗くなった髪の流れを消していく、黒くなってしまった瞳を削ってみる、みたいな感じでしょうか。
ハイクで描いてたやりかたをアナログでもできないか、と考えたんです。

この絵と違って、墨べたは全面ではなく、前側はオーラのようにしました。目覚めているような、眠っているような間の感覚を表現したつもり。

さらに仕上げていきます。描線に強弱(ピグマは一定の線しか引けない)をつけていったり、全体のバランス(白黒のバランス)を見ながら、描き込んだり消したり。
最終的にはスキャンしてデジタルで汚れを除去したりします。
んで上図で完成としました。

画材

ピグマ0.05。シグノ(白)細目。上質紙。コピック黒(ベタ)。フォトショップエレメント(スキャニング及びデジタル仕上げ)。

シグノの白は予想外に太かった。もう少し細目(丸ペンくらい)のが欲しいですね。白墨汁を買って、ペンで描いたほうが良いかもシレン