僕の物は僕のもの

どうもこの頃、物忘れがハゲしくなってきて何をしにPCを立ち上げたか忘れることがままあるpapaです。あれー?何しようとしたんだっけー?
さて先日、日曜日にネット散策してて見かけたエントリーがありました。
http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20090306/1236359337
ここのブログ主は有村さんと言う人で、ライターでイラストレーターでもあるという、はてな界隈では有名な方です。わたしも巡回路に入れてたりします。
ここで書かれているのは、「自分の画像データを勝手に共有物にされるのはちょっと」てことだと思うんですが、「有名人は困るねぇ」なんて人事のように言ってる場合ではないんでないか、と思いまして。エントリーを起こしてみました。だから興味ない人はトバしたほうが吉。
ブックマークコメントでも書いたんですが、要は「自分の画像データ(自作前提です)の流出先が作者に伝わらない」ことが問題かなぁ、と思っております。
はてなは「クリエイティブ・コモンズ」という制度があって、アップしたデータの管理条件を表示することができます。(しかしコレ、有村さんも書いてるけれど、フォトライフにいかないと見れないもんなぁ。あんまり意味ないよなぁ。)オレは「非営利・改変禁止」にしてるんですが、(営利目的に使わず、改変しなければ転載許可ということ。まぁ、オレの作品を持っていこうてヤツもいないだろうけどな。(つД`))それでもコピられたかどうか、気になりだすと止まらんもんです。やっぱり自分の作品をいきなり「みんなの共有物」とか言われたら「ちょっとマテや、コラ」くらいは思いますし。お仲間のみなさんの作品も、どこに持っていかれてるかワカランのではお尻のむず痒い思いをするんではないでしょうか。オレが見るにも結構魅力的作品が多いと思うし。自分が作った物は自分の作品、だよね。
んで著作権ですよ。ネットや2chではやたらと諸悪の根源のように言われる著作権ですが、基本はオレら創作者の権利を守る為にある決まり事だ、ちうことは忘れてはいけないと思います。
http://cozylaw.com/copy.html
オレも法律とか詳しいほうじゃないんで、こういう解りやすいサイトはイイね。ここによると、作者が創作した時点で著作権が生じるようですね。オレらが絵を描いたら、即効著作権者になるわけです。もちろん、模写とかではダメで独自の創作物である必要はありますが。逆にファンアート、今で言う二次創作物はどうなるかちうと、元の著作者に許可を得たものは、著作権が認められるようです。だから、オレらのよくやる「版権もののキャラクターを描く」ちうのは基本的にダメ。訴えられたらアウトです。自分のスケッチブックとかに描いて楽しむ分には誰にも見られないからOKだと思うんですが、ネット上にアップしたら誰でも見られるからね。著作権者がダメつーたらダメでしょうね。逆にモトネタがどんどん更新されて、シーンが盛り上げられてる間は何も言われない可能性もある。だから二次創作ってのは「鈴つきの首輪を付けられた」創作なんだなぁと思います。
ちょっとずれましたけど、問題はオリジナルの創作物もネットにアップしたら誰もが見られて、誰もがコピーできちゃう点です。オレ自身は「持ってってもいいよ」派なんですが、共有物と思われると違うでしょ、と思います。だってオレの作品はオレの物だもの。転載するときもpapaの作品として転載してもらいたいです。ちうか当然でしょ。著作権を持ち出すまでもなく、オレが描いたんだから。版権キャラを描いたりした落書きはどうでもいいです。改変なり、なんとでもしてちょ。
でもね、ちょろっとコピってしまう人の気持ちはわかる。w 解りすぎるくらいに。だって気に入ったものが転がってるんだもん。拾うわね。で、オレが思うのは、その時にコメントなりなんなり一言残してもらえんかな、てこと。気に入ったから持っていくんでしょ?だったら一言あって良いんじゃないの、くらいの事です。それも作品の感想くらいで充分です。コメントでもいい。メールでもいいよ。
データだから、そうじゃないからてな形式の問題じゃない。心の問題じゃないかなぁ。

その創作物を印刷したものを売る行為についてですが、これはワカラン。二次創作物を売る話になるともっとワカラン。オレなんかが若かりし頃に始まったコミックマーケットですが、二次創作物が主流なんかなぁ、今は。昔はああいうのはファンアートっていって、創作漫画とは別物扱いでした。その是非についても議論があったなぁ。(゚Д゚)トオイメ
今でもオレは「コミケを目指して作品を作る」て話には違和感があったりします。アレは普段の活動を持ち寄ってやるお祭りでなかったんか。変わったなぁ、と思いますんで。別に否定するわけじゃないけど。
ちなみにオレも委託販売はしてもらったことがあります。友人の本に漫画を載せてもらって、委託販売してました。ちうか、それしか売る場所無かったし。知り合いの本屋においてもらうか、通信販売するくらいかな。通販は宣伝手段がないからねぇ。その委託料や送料を本の値段としてつけてた記憶がある。印刷代は回収できるとは思わなかったなぁ。本を出す、てことはそれくらいリスキーなことだったんですよ。今でもそうかも知れないけど。だから、web漫画はイイよね。創作者に対してものすごく発表の敷居が下がった。機会が増えたつーか。
また話がズレた。で、その二次創作物でお金を取る、ちう話なんですけど、まずはそれが創作物なのかどうか、だと思うんですよ。「こういうものを作れば売れるだろう」て考えて作って売る。そりゃ売れなきゃね、意味無いですから売れるでしょ。でも、それってアマチュアの創作態度なんだろうか。そんなマーケティングみたいのはプロになればいやでもやらされます。てかオレの仕事だ、それは。w いや、それだって立派に物を作ることなんですが、アマにはアマにしかできないこと、あるだろ?と思いますよ。二次創作なら、そこにどれだけ自分を投入できるか、とかいわゆる自己表現ですよ。自己表現が陳腐なら作品に対する愛と言い換えても良い。それができてればそれはもうその人の創作物だし、売るなりなんなりすればいい、と思います。欲しい人は対価を払ってでも、作品を手にとってくれるでしょう。同人誌に払うお金なんてカンパみたいなもんでしょ。そこには他者の介在する余地は無い。ただし、その首には鈴が付いてる事は忘れちゃいけない。まぁ、余計な話かな。w

うん、お金の話なんかは後でいいのですよ。まずは作ることかな。そして、それが傑作であればもっといいよね。
そしてその作品を見た人がお金を払うかどうかは見た人の問題。作る側の人の問題じゃないです。