模写をしてみました。

 絵の練習方法として、良く言われるのが「模写」ですよね。オレ自身は、実はあんまりやった事が無いんです。和田慎二の絵をまねた事があったくらいかなぁ。それもただ、漫然と形を追ってみただけでした。しかも顔だけ。w それではイカンじゃろ、と言う事で模写をしてみることにしました。オレが絵がヘタなのはそのせいだっ。きっとそうだ、そうに違いない。w まぁ、ペンの練習に一々テーマを考えるのもなんだ、ちうのもありますが。それで近藤ようこさんの「傀儡女」の表紙を模写してみました。

 顔や表情は自分流ですが(そのせいで崩れたw)、線とか髪の塗りはできるだけ近藤ようこさんに近づくように気をつけました。非常に難かしかったですね。本物はとにかく、線が美しい。流れるようでいて力強い理想の線です。昔、オレの友人の間では近藤ようこさんの描く女性のエロティックさが話題になったりしたのを覚えています。友人の言葉で「二本の線の間に肉がある」というのがありましたが、言い得て妙だと思います。今回模写してみて、髪の描き方にも感心しました。房ごとに入れられたハイライト。シャープな後れ毛。勉強になりました。オレは髪を固まりで描いて、ベタッと塗って終わり、てのが多いので反省。仕上げてみると、線も髪も近藤ようこさんレベルには全然到達できませんでした。いやー、みんなの言う通り模写ってのは勉強になるなぁ。ペンに馴れるまでは、ちょこちょこ模写もしていこうと思います。

 勉強もともかく、さっさと次の作品も描かなきゃ。鬱な話をいつまでもこねくりまわしていると、こっちまで鬱になる。一旦吐き出さないと。

「わたし三年も処女のくらし ようよう魂のゆりおこる」(ブロンズ社「月夜見」傀儡女より)